【「できる・できない」の前に「やるか・やらないか」】行動心理の壁とトレードで勝つための実践論

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■ 「できるできない」と「やるかやらないか」

「したほうがいい」または「しなければならない」事柄に直面したとき、人間はまず「それは自分にできることなのか、できないことなのか」を判断します。 そして、「できるだろう」という判断になれば、次にそれを「やるのか・やらないのか」という選択になります。

本来、「しなければならない」ことであれば、答えは「やるしかない」はずです。 しかし実際には、やらなきゃいけないと分かっていても、なかなかできないことがあります。それは能力的に不可能なのか、それとも「単純に自分がやろうとしていないだけ」なのか。この見極めが非常に重要です。

強制的な状況に追い込まれないと、多くの人は「やりたくない」「めんどくさい」「しんどい」という理由で「やらない」という選択をしてしまいます。人間はやりたくないことに対しては、「やらない理由」や「やれない理由」を無意識に考えてしまう生き物なのです。

例えば、「100メートルを10秒で走れ」と言われたら、ほとんどの方は能力的に無理(できない)だと思います。しかし、「20秒かけてもいいから走れ」と言われれば、たいていの人はできますよね。 あとは単純に、それを「自分がやるか、やらないか」だけの話です。やらなければならない状況で実際に走れば「100メートルを走った」という結果がついてくるわけですから、それを実行するかどうかはその人の問題です。「できる・できない」とは別問題なのです。

多くの方は、「できる・できない」の判断の前に、「めんどくさい」「難しいんじゃないか」「失敗したらどうしよう」という感情が先行し、「やるか・やらないか」の段階で「やらない」という選択をしています。つまり、「できない」のではなく「やらないから、できるようにならない」という方がけっこういらっしゃるのではないでしょうか。

失敗を恐れずに「まずやる」ということが重要です。これが習慣化すれば、あとあと大きな格差として間違いなく広がっていきます。 (※習慣化に関しては、過去記事「習慣化とルーティン」も参考にしてください)

この「やろうとしない」という壁を排除しないと、いつまでたっても「できるようになる」ことはありません。「気が向かないからやらない」という時点で、自身の成長は止まってしまいます。

宮崎駿監督の名言「めんどくさい」 (2013.11.18 NHK プロフェッショナル仕事の流儀 スペシャルより)

「面倒くさいっていう自分の気持ちとの戦いなんだよ。何が面倒くさいって究極に面倒くさいよね。『面倒くさかったらやめれば?』『うるせえな』って、そういうことになる。世の中の大事なことってたいてい面倒くさいんだよ。」

■ 情報商材について:「理解すること」と「できること」は違う

「理解すること」と「できること」は全く違います。さらに言えば、「できること」と「時間内に判断してできること」もまた違ってきます。

例えば、情報商材について考えてみましょう。 いろんなところから情報を集めて組み合わせ、それなりに上手くまとめたノウハウを3万円や5万円で販売している人がいます。実は、その販売者自身はトレードでそれほど儲けていない、というケースは結構あります。しかし、その商材を買った人の中に「販売者以上に儲けている人」が存在することがあります。

なぜかといえば、商材に「こうすればできる」と分かりやすく解説してあっても、それを「実践として自分の中に落とし込んで、実際に『できる』状態まで昇華させられるかどうか」は、購入者自身の行動力にかかっているからです。

テニスのコーチや企業のコンサルタントも同じです。コンサルタントが自ら会社を経営して大成功できるかといえば、それは別問題ですよね。販売者がどうこうと言うよりも、「その内容を自分が実践し、腑に落ちるまで落とし込んで、プラスアルファの領域まで持っていけるかどうか」が重要なのです。

感情を煽る「ランディングページ(LP)」の罠

情報商材を買いそうになったら、一回冷静になって考えてみてください。「もっといい方法はないか」「本当に今必要か」「感情で判断していないか」などです。

インターネット上には「ランディングページ(LP)」という、縦長の販売ページが存在します。これは人間の心理を巧みに上下させ、購入意欲を強烈に煽るように構成されています。そういった長い記事を読む場合は、その「心理を煽る仕組み」を意識しながら冷静に判断するようにしてください。 私自身も過去に色々買いましたが、結果的に役立っているものもかなりあります。衝動買いもありましたが、そういう「見方」を学ぶための勉強代だったと思っています。

ネット上にある手法をそのまま真似ても、勝てるようにはなりません。自分に合った形で「腑に落ちる状態」になるまで持っていく必要があります。そして、頭で理解して腑に落ちたとしても、まだ勝てないかもしれません。 基本的には自分でしっかりとトレードルールを構築していく流れを作らないと、後々相場で応用が効かなくなります。

■ スイング・デイトレ・スキャルピングの難易度の違い

YouTubeなどでプロトレーダーの解説を聞いて、「あーなるほど、こういうふうに考えるんだ」と感心することは誰にでもあります。しかし、そこから「自分のスキル向上のために、実際に自分に落とし込んでいる人」は一体何人いるでしょうか?

プロがエントリーしたポイントを自分で深く研究せず、ただ聞き流して「そういうふうに考えるんだ」で終わっている人が多いのではないでしょうか。聞いているだけなら楽です。 しかし、いくら頭の中で理解していても、それが実際に「できる」というところまで落とし込むのには、すごいギャップがあります。

このギャップを埋める唯一の手段が、『Forex Simulator』のようなツールを使った徹底的な過去検証(トレーニング)です。知識を頭に入れた後、リアルタイムと同じ環境で何千回と反復練習をしない限り、決して「できる」状態にはなりません。

短期足の難易度が極めて高い理由

時間をかければできる、という部分もあります。 スイングトレードであれば、時間をかけてじっくり相場を分析して判断することができます。しかし、デイトレやスキャルピングなどの短期足は、大口投資家によるストップ狩り(ノイズ)が激しいため環境認識が難しく、それを一瞬で理解し、時間内に判断できるようになるというところまで落とし込まないといけないため、かなり難易度は高いと思います。

プロのトレーダーが「まずは長期足から学んだほうがいい」とよく言うのは、まさにこういう理由からです。

短期足は、

  1. まず理解しなければならない
  2. それが「できる」ようにならなければならない
  3. さらに「時間内で素早く判断」できなければならない

この3段階をクリアしないと勝てるようになりません。 「機械的にこのタイミングで入れば大丈夫」と感覚的なトレードで勝てる天才も中にはいますが、それは極めて稀です。

「できる・できない」の前に、まずは「やる」。 そして、「理解」を「できる」に変えるために、自らの手を動かして徹底的に過去検証をやり込む。これこそが、相場の世界で生き残るための唯一の道なのです。

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