トレード手法について

トレードスタイルを理解する

人それぞれ生活環境、生活リズム、拘束時間も違いますし、性格も違います。
FX取引を長く続けてい上で大切なのは、ストレスなくトレードができることです。
その為には、自分にあったトレードスタイルを選ぶ必要があります。
取引スタイルを決める上でポイントになるのは、取引できる時間と時間帯、取引にかけられる資金、自分の性格などで、どのようなトレードが可能かを判断する必要があります。

トレードスタイルを決める上での要素はだいたい以下だと思います。
まず、トレードの時間帯とトレードで拘束される時間から考えてみます。
ライフスタイルによって、トレードの時間が違うし、かけられる時間も違うと思います。

サラリーマンの場合、ディトレ、短期トレードならニューヨーク市場が始まる21時~24時がメインになると思います。相場が一番動く時間帯ですから、その相場の動きを見て戦略を立てるのがよいと思われます。スキャルピングは、 わずかな利幅を狙うため、チャート画面を見続けられる時間が必要です。また、短期トレードやディトレードも数時間に一度はチャートをチックする必要がります。

仕事が多忙の為、取引に費やす時間のない方は、長期チャートを利用してトレードするスイングトレードなら、少ない時間でもトレードが可能となります。

主婦の方で夕方時間の取れる方は、東京市場から欧州市場に変わる16時頃からとニューヨーク市場が始まる21時頃からの動きを見てトレードするといいです。

時間が十分にある方、実は、時間が十分にあるからといって、有利かといえば・・・・です。
プロの専業トレーダーの方は別として、初心者の方には特に気をつけて欲しいのですが、いわいるポジポジ病というものです。チャートを見ているとついついエントリーしたくなる。

東京市場やニューヨーク市場が終わっての朝方などで、相場がほとんど動いてないのに自分の都合のいいように解釈してエントリーしたりしてしまうことがあるので、気をつけて下さい。

自分の性格に合ってるかで判断します私の場合を例にして、お話しします。自分の性格を分析してみての判断です。
自分の性格は「短気で頑固」です。

これは、自分自信での判断もありますが、他人からも言われたことがあるので当たっていると思います。短気の部分でいえば、例えば、以下は、車で運転していた時に友人と話していた時の内容です
「 車で運転していて、山道、電柱などの障害物がある細い道ですれ違う場合待つ方、突っ込んでいく方どっち? 」

友人は、必ず待つそうですが、私の場合、基本、突っ込んで行くほうです。これは、一例ですが、いろいろ自分で考えてみても短気だと認識しています。

この短気な性格のため、長期のトレードは向いてません。
実際、ポジションを長期間にわたり保有するといらいらして精神的にきついです。

なので、私の場合、スキャルピングかデイトレという選択になりました。
あなたも、自分の性格を考えてみて、今のトレードスタイルが合っているか考えてみてください。

次に、資金効率の観点から見たトレードスタイル各トレードスタイルでの資金効率について書く前に、まず、損切りについてお話しします。なぜ、損切りの話になるかというとエントリー価格からの損切りのポイントが各トレードスタイルで違うからです。

順張り、逆張り、勝率などによりさまざまなトレード手法があり一概にはいえませんが、以下の表が、一般的なトレードスタイルごとの損切りポイントになります。

一般的に、1回のトレードでの損失は、総資金の1~3%、最大でも5%と言われています。

例えば、10万円の資金で、1回のトレードの損失をその1%とした場合
スキャルピングでの損切り数を10pipsとすれば
1pip価格が動けば  (10万円 × 1%)÷10pips = 100円 の損失又は利
益となり
スイングトレードでの損切り数を100pipsとすれば
1pip価格が動けば  (10万円 × 1%)÷100pips = 10円 の損失又は利益となります。

つまり、一般的に、トレード期間の長いスタイルほど、価格が大きく動かないと利益が上げにくいということです。資金効率から言えば、トレード期間の短いものよりも長いスタイルほど良くないと言えます。
また、スイングトレードや中長期トレードでは、大きなトレンドが発生しなければ利益が取りにくいトレードスタイルであり相場においてはレンジが7割、トレンドが3割と言われていてトレンドの発生比率からも資金効率はよくないです。

ですが、スイングトレードや中長期トレードでは、相場の動きを予測しトレンドをつかめば、終始レートの動きを見ている必要がないので、トレード時間が取れない方に向いているトレードスタイルです。ちなみに、ファンダメンタル分析の要素が強くなってくるのが、中長期トレードの特徴です。自分がやりたい得意なスタイルができない分にいちばん適したトレードスタイルは何か、それを良く考えて、そのスタイルを極めていくというのが大切になってきます。

ここまで、トレード時の拘束時間、自分の性格、資金効率からトレードスタイルを解説してきました。これらの要素を考えて、自分に合ったトレードスタイル、手法を基本的には選択すべきです。
 ここで基本的にはと書いたのは、自分の思っている目標、目的から選択するトレードスタイルと自分の性格生活環境から考えたトレードスタイルが合わないことがあるからです。

その場合、精神的にストレスが発生するのでトレードの継続には強い意志が必要かもしれません。

例で説明します。
あるプロトレーダーの実話からですが、FXをする方には、いろいろな方がいます。
例えば、
なんとしてもFXで勝って自分の生活を変えたいプロになりたい余剰資金でのんびりトレードするのがいい競馬などの趣味の感覚で、経済の勉強にもなるし勝てばうれしいけど負けてもそれほど気にはならないという方などですその方の場合、生活が貧窮していて「なんとしてもFXで勝って自分の生活を変えたい、プロになりたい」という状況でした。
しかし、性格はのんびりした性格で、エントリー後から決済まで待つ期間が長くてもストレスを感じない、反対に何度もエントリーを短期間に繰り返すほうがリスクが大きいという考え方の人です。なので、性格の面で言えば、確実に長期トレーダーのタイプです。
ですが、ここで問題になるのが資金効率です。

長期スタイルを選択すれば、目標としている金額を得るまでには、何年も、もしくは何十年と掛かるかもしれない。しかし、そんな悠長なことはやってられない。なので、資金効率のよい短期型のトレードを選択せざる負えなかったそうです。
今は、短期で大きな利益を上げることができたので、長期でのんびりとトレードをしています。
彼の場合、近くに教えてもらえるプロトレーダー(メンター)がいたのが大きい要因だったようです。
自分に合わないトレードスタイルでのトレードの継続は難しいと思います。

トレード手法の選び方

生涯トータルで勝てるトレード手法ですか?
トレード手法には、たくさんあります。
いくつか例をあげると、順張り、逆張り、押し目買い、戻り売り、ナンピン、ピラミッティング、両建て、マーチンゲールなどいろいろあります。
ただ、よく勉強して使わないとだめです。
書籍、情報商材などでいろいろな手法が書かれていますが、どういったタイプの手法であるか解らずにその手法をするのは危険です。
自分の手法がどういうタイプのものなのか解らないと、その手法が今の相場で機能するかどうか判断できず、解らないままエントリーして負けを量産する可能性があります。
例えば、トレンドが全く出ていないレンジ相場で、順張り手法は厳しいです。
まず、自分の使う手法がどういうものかを良く学ぶ必要があると思います。
順張り、逆張り、ナンピン、ピラミッティング、両建て、マーチンゲールなどはネットで検索すればすぐ出てきますので、どういう特徴があってどう使うものかをざっくり勉強しておくことをお勧めします。
危ないトレード手法の例初心者が手を出すべきでないトレード手法にマーチンゲール法があります。

マーチンゲール法とは、
例えば、最初の掛けで1万円負けたら、次は2万円賭ける。それでも負けたら4万円賭ける。
要するに、勝つまで倍掛けを続けるという方法です。
具体例を上げると。

1回目に勝つ場合。
2回目負け→マイナス1万
3回目勝ち→プラス2万(累計1万)
という具合にやっていくと…。
N連敗後N+1回目に勝つ場合。
1回目負け→マイナス1万
2回目負け→マイナス2万(累計マイナス3万)
3回目負け→マイナス4万(累計マイナス7万)
4回目負け→マイナス8万(累計マイナス15万)
5回目負け→マイナス16万(累計マイナス31万)
………
N回目負け→マイナス2の(N-1)乗万円(累計2のN乗万-1万円)
N+1回目勝ち→プラス2のN乗万円(累計1万円)
つまり、何回目に勝っても、最初の掛け金分の利益が必ずでることになります。

ここで問題になるのは勝つまでの回数です。
勝率が50%の場合、
100回トレードすれば 3回ぐらいは5連敗するし
1000回トレードすれば 1回は10連敗することがあるよという事です。

ドル円1万通貨の取引で、1万円利益(+100pips)で勝ち、
1万円損失(-100pips)で負けとして先ほどの計算式に、10連敗を当てはめてみると。
Nは10なので、なんと10回目のトレードで、「2の10乗-1」万円、という損失がでることになります。2の10乗は1024です。

つまりマーチンゲール法を使った「1万通貨で取引、プラスマイナス100pipsで利確と損切り」というトレード手法で10連敗した場合、1023万円の損失が出ます。
1000通貨での取引でも100万円超、決済幅をプラスマイナス10pipsにすれば10万円超のマイナスですみますが、利益はたった100円です。
10連敗が1000回に1回という確率ですが、それが最初の10トレード目で起きるのか、最後のほうの900回目で起こるのかは解らません。そして、もしかすると15連敗するかもしれないのです。

マーチンゲール法とは、非常に大きいリスクに対し、リターンが非常小さいという究極の損大利小のトレード手法です。しかし、結構、初心者に人気があり、システムトレードのプログラムなどにも取り入れられています。
それは、システムトレードなどでは資産曲線が右肩上がりにきれいに上昇しているのでよく解ってない方は良いシステムと思ってしまうのだと思います。
バックテストデータから、そのシステムがマーチンゲール法を使っているかどうかの判断はできるのですが初心者の方はそこまで細かく見ないと思いますし、バックテストのデータを公開していない販売者もいるので難しいところではあると思います。

ただ、マーチンゲール法は絶対ダメかといえば、プロのトレーダーで長期に渡り勝っている方もいます。
実は、私はその商材を買って、実際にトレードしたことがあります。
しかし、裁量トレードの為、トレードスキルがある程度必要であることと、かなりの投資資金が必要な為、途中で断念しました。
その当時は、私も、初心者でマーチンゲール法のことも良く解らなかったので、あまり良く考えずに購入してしまいました。今ならマーチンゲール法の商材なら購入しません。

全てを否定するつもりはありませんが、マーチンゲール法はやってはいけないトレード手法の典型だと思います。良く言われる言葉ですが「最大ドローダウンは更新する」です。
マーチンゲール法は「コツコツ ドカーン」手法ですので、気を付けて下さい。

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